ダテシンブログ

隙あらば肉を食べます

続き(暇な人向け)

私が授業用に思い出したいという理由のみで銀河鉄道の夜を解説する。

 

続き

 

銀河鉄道に乗って少し経った頃、カンパネルラは少しどもり気味に「おっかさんは、僕を許してくださるだろうか。おっかさんが幸せになるなら、僕はなんでもする」といいます。ジョバンニは、君のお母さん優しいから大丈夫だよとい励ますと、カンパネルラは「ほんとうにいいことをしたら、一番幸せだよね。だから、許してくれるよね」とこぼします。

 

その場は収束します。かなり端折るけど、プリシオン海岸という所で2人は一旦降り、大学士と出会います。大学士はその星の地層研究をしていて、「自分の研究を他人にすごいことなんだと証明する」ために慎重に化石を掘っている。これこそが大学士にとっての、「ほんとうの幸い」。

 

次に出会うのは鳥捕り。彼は鷺や雁を素手で取っては、「どうもからだにちょうど合うほど稼いでいるくらい、いいことはありませんな」と言う。身の丈に合った稼ぎこそ、彼の幸いの形。

因みにジョバンニは「カンパネルラと2人でいたいのに、鳥捕りのおじさん邪魔」と思っています。そんな自分にも自己嫌悪を感じています。

 

次に出会うのは、家庭教師の大学生と姉弟

黒い上着を着ていたり、裸足だったりと不思議な格好。

大学生は、「乗っていた船が氷山にぶつかっていっぺんに傾き、沈みました。ボートにも乗り切れず、人を押しのけて助かろうとしたけど、そんなにして助けるよりも皆で神様のところに行くことがこの方達(姉弟)の幸せだと思いました」と話します。大学生と姉弟の幸いとは、宗教、信仰、自己犠牲。因みにこの3人は日本人名でキリスト教徒。

 

皆で林檎を食べながら車内で談笑(?)する一同。降りる駅が近づいたと大学生が言うと、ジョバンニは「天上の神様の前に行くとか言ってるけど、そんな神様嘘だよ、もっと遠くに行こうよ」と言います。

 

大学生の青年は「じゃああなたの神様ってなんですか」と聞き返します。答えに困っているうちに、「ハルレヤハルレヤ」と賛美歌が聞こえてきます。寂しいけど3人にさよならを言ったジョバンニは、カンパネルラと車両で二人きりになります。

「僕はほんとうに、みんなの幸いのためなら僕の体を100回焼いたって構わない」と言い、カンパネルラも同意します。

その後、2人はほんとうの幸いとは一体何かは分からないけど、しっかりやろうね~と話し、そのうちカンパネルラが窓から見える野原をゆびさして「あすこの野原はなんてきれいなんだろう!あすこが本当の天上だ」と言い出します。

ジョバンニは窓の外を見たけども、そこは白い煙があるばかり。そこを過ぎて電柱とかが見えてきました。「カンパネルラ、一緒に行こうね」と振り返ると、カンパネルラが着ていたあの濡れたように真っ黒な上着だけが残っている。

ジョバンニは泣き喚き、目の前が真っ暗になりました。

 

目を覚ますと、そこは最初寝転がっていた野原。目からは何故か涙が溢れていました。

 

その後、ジョバンニはカンパネルラが船から落ちて溺れるザネリを助けるために川に入り、それから行方不明だと言うことを聞かされます。

ザネリはカンパネルラに助けられて無事。

 

ジョバンニはカンパネルラのお父さんと話し、もうカンパネルラが帰ってくる可能性はほとんどないと聞かされます。「君のお父さんから手紙が来てたから、もうそろそろ帰ってくるだろう」ということも聞かされ、それを母親に伝えるためにジョバンニは河原から街に戻るというところで話は終わり。

 

ここまで読んだ人はすごい。真のダテシンブログ読者だ。私が偉い人だったら、メダルをプレゼントしたいけど偉くないので、今度めんべいをあげます。

 

 

あらすじはまあこんなものとして、多分問われるのはカンパネルラの行動について。

カンパネルラはお母さんが許してくれるかどうか気にしていた。友達を助けるために川に入るのは賞賛される行為だが、意図せず死んでしまったことは遺された家族やザネリを追い詰める結果である。特にザネリは「サバイバーズギルト(災害などの生存者が罪悪感に苛まれること)」に苦しむでしょう。

大学生の家庭教師と姉弟は自ら神を信仰して死を選んだ。しかしカンパネルラは死のうなんて思っておらず、うっかり死んでしまっただけ。

結局、カンパネルラは「みんなのほんとうの幸い」には行き着くことができない。不幸になる人が出ているから。

しかしジョバンニはどうだろう。ジョバンニは承認欲求の自己充足や自己犠牲、宗教や信仰がほんとうの幸いだと思っていない。スペイン人名なのにキリスト教徒でもない。それよりもっと高い次元で、みんなのほんとうの幸いを銀河鉄道の旅の中で問い、求めようとしている。

ジョバンニこそ、みんなのほんとうの幸いを求めうる人間なのではないだろうか。

 

(めちゃくちゃ長い事書いたけど、セリフは要約してるし私見もバリバリ入ってるのでこれが全てじゃないです。)

考えを整理したかっただけなので、苦情は受け付けません。こんな勉強してるんだな、と思っててください。それじゃ、私は昼寝と洒落こみます。さようなら。